私の人生を変えてくれた人 〜もし君が生きてたら〜 後編



「ただいま………」

久しぶりに実家に帰ってきた

今は一人暮らしをしている

あの人が来てからは………私の居場所じゃない気がしていれなかった


「あれ、香音?
 久しぶりだな」

「あ、お父さん
 帰ってたんだ」

「あぁ……もうすぐで出るけど」

「そっか………」

「……なんかあった?
 帰ってくるの珍しいとじゃん」

「…………水無瀬さん……いる?」

「あー……仕事でいないよ
 いつ帰ってくるのかも分からない
 ………病院行けば会えると思うけどな」

「………………」

「香音、この間の健診も行かなかったんだって?
 ちゃんと行きなさい」

「………分かったよ
 行ってくる」

「あれ………素直………
 どうした?」

「………聞きたいことがあるだけ」

「…………嫌いな病院に行ってまで?」

「……うん
 どうせ診察が先なんだろうけど」

「………そっか
 まぁ病院に行ってくれるのは嬉しいからいいけどさ
 それより…………お酒飲んだのか……?」

「あー……うん………」

「………一人で?」

「……違うよ」

「…………大丈夫だったか?
 香音……弱いだろ………」

「まぁ………うん………何にも覚えてないけど………」

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