私の人生を変えてくれた人 〜もし君が生きてたら〜 後編
「岩本、久しぶりだな」
下山先生のクラスへ向かう途中、話しかけられた
「お久しぶりです
………………すいません、こんなことになってしまって」
「いや、俺はいいんだ
……………また会えて嬉しいよ」
そこには昔と変わらない優しい笑顔があった
「下山先生………」
「さぁ、入りますよ
水無瀬先生」
「あ、はい!」
ガラッ
「おはよー」
下山先生の後について教室に入った
「えっ、誰?」
「めっちゃ可愛くない!?」
「あ、あれじゃん?
教育実習生!
来るって言ってなかったっけ?」
「そう言えばいってたかも!」
「確かに!」
あちこちでそんな声が聞こえる
うぅ……緊張してきた………
「……岩本、大丈夫だ
普段通りでいい」
そんな声が聞こえ顔をあげてみると下山先生が生徒の方を見ながら言ってくれた
「ほら、お前ら席つけー
SHR始まるぞー」
「先生!
隣にいる人は誰ですか!」
「気になります!!」
「うるせー
とりあえず始めるぞ」
「えー!」
そんなブーイングが起きながらも下山先生は始めていった
凄い………
うるさくなってもこんな風にかわせるんだ…………