幼なじみ


ついこの前まで暖かかったのに、季節の移り変わりはどうしてこうも早いんだろう…。


雪がはらはらと舞い落ちる空を見つめながら溜め息をついた瞬間だった。




「…美咲?」




背後から呼ばれる声にハッとして振り返ると。



「宏ちゃん!」




思わず、心臓が跳ねる。



舞い散る雪の中でぼんやりと見えたその人は、私の大好きな人だったから。



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