幼なじみ


「信じらんない…。
彼女にあんなに疑われてたくせに」

「関係ねーよ」


…理恵とは、もうとっくに別れたし。


「私が関係あるの!

とにかく…誤解されるような行動はやめてよ…」


そうまくしたてた美咲は、どこか悲しそうな目でオレを見つめる。


「…何だよ。お前、何怒ってんの?」


「怒ってない!宏…櫻井くんこそ、こんなことしてる暇があったら彼女の所にでも行ってあげれば!?」



……何だよ。

櫻井くんって。


オレら、もうそうゆう間柄なわけだ?



「……分かった」



美咲がそうゆうつもりなら、これ以上何言ったって無駄じゃんか。


< 45 / 58 >

この作品をシェア

pagetop