幼なじみ


そして。


遠慮がちに、美咲の腕がオレの背中に回ってきた。



「……美咲?」


「ごめん…。しばらく、こうしてたい」


「…うん」




あぁ、もう。

理性、持つかなオレ。



あんなに遠かった美咲が、いまはこんなに近い。


いままでずっと、触れたくても触れられなかったんだ。


< 51 / 58 >

この作品をシェア

pagetop