幼なじみ
オレの視線に耐え切れなくなったのか、目をそらしながら俯く美咲。
そんな姿が可愛くて…
震える頬に触れ、再びオレの方へと向けさせた。
「…、な、なに?」
「いいから、目閉じて」
「…っ!?」
逃げ場を無くした美咲は、もうオレのモノ。
抵抗が出来ないと分かったのか、静かに瞳を閉じる。
震える睫毛。
涙の跡。
その全てがいとおしくて、せつなくなって――。
オレは壊れものを扱うように、美咲の額に優しく口づけた。