君に抱いた恋心を記憶の中にそっとしまって。

時計の針はお母さんが言った時間……“7時30分”を指していて、やばい、と勢いよく飛び起きた。



「全く、いい歳して寝坊だなんて。今までこういうことなかったのに。早く準備しなさいよ！」


「はーい……」



ブツブツと文句を言いながら私の部屋を出ていったお母さん。怒っていたというか、呆れたみたいな声だったな……。あはは……。


私は学校の準備をするためにスマホをテーブルに置いた。だけどその時、メッセージが2件届いていたのに気づいた。


メッセージが送られてきた相手は遥陽さん。


そうだった。


昨日は寝落ちしちゃったからそのまま会話が途切れちゃったんだっけ。なんだか申し訳無い事したな……。


私はそーっとメッセージアプリを開き、遥陽さんの名前をタップする。


『眠っちゃったかな？日付変わるまで話してたもんね。明日、学校遅刻しないようにね笑それじゃあおやすみなさい』


『おはよう。無事起きれたかな？俺は一足お先に学校行ってくるね。行ってきます』