君に抱いた恋心を記憶の中にそっとしまって。

「やば……嬉しい」



メッセージを見てつぶやいてしまった。


おやすみとおはようのメッセージをもらえるなんて思ってなかったからこれは嬉しすぎる。


きゅうって胸が甘く締め付けられた。


こんな私に気を使ってくれて、それに“行ってきます”なんて彼女にしか言わないようなそんなセリフまで言ってくれて。


これは朝から幸せすぎるでしょ。


反則レベルでかっこいいな……。



「あ、学校!」



ぼーっとスマホの画面を見ているとふとスマホの時間が目に入り、学校の準備をしなきゃいけないことを思い出した。


急いでメッセージに返信して、学校の準備をする。


その間、ドキドキと心臓が騒がしく鳴りっぱなしで。幸せな朝を迎えていた。



「おはよう〜!」


「紗夜、おはよう!」



学校に遅刻ギリギリで滑り込み、教室に着くと1番に紗夜に話しかけられた。


いつもの事なんだけどなんだか表情がいつもよりニヤニヤと楽しそうに笑っている。
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