君に抱いた恋心を記憶の中にそっとしまって。
私は思わずスマホを机の下に隠し、メッセージの確認をする。先生が教室に入ってきたのでバレないように視線だけを下に向けた。
『寝坊したんだ笑これから学校だよね?今日1日頑張って!』
短いメッセージだったけど何度も繰り返して読んでしまう。
遥陽さんのメッセージはこんなにも暖かくて人を喜ばせてくれる。私は思わずガッツポーズをした。
いつもなら憂鬱なホームルームなのに今日はそんなの吹き飛んでしまうくらいワクワクでいっぱいだった。
私は頬が緩まないように必死に抑えながらメッセージに返事を返した。
『ありがとうございます!はるひさんも学校頑張ってください!』
そうメッセージを打ち、送信ボタンを押す。
そしてスマホの画面をそっと閉じた。