幸せな音
お互いの肌に視線が行かないように外の景観の方を向きながらよそよそしくなってしまう。夕日の陽射しがまるで仕切り板のように二人の間に差し込んでいる。せっかく裸の付き合いができるようにこの温泉宿を選んだのに、これでは意味がない。信愛が悶々としていると優武が手を握ってくれた。
「ここにしてよかったですね」
湯舟の中でも不思議と優武の体温が感じられた。信愛はやっと自然に優武の顔を見て笑う事ができた。
「うん、そうだね」
ああ、笑い返してくれた。なんて優しい顔で笑うのか。彼のこういうところが大好きなんだ。何も意識せずに瞼が下りる。示し合わせたように自然にお互い唇を重ねた。
「ふふっ」
「どうしました?」
「いやー、優武くんキス上手だなーって」
「かっ、からかわないでください!」
「えー、からかってなんかないのにー」
「ここにしてよかったですね」
湯舟の中でも不思議と優武の体温が感じられた。信愛はやっと自然に優武の顔を見て笑う事ができた。
「うん、そうだね」
ああ、笑い返してくれた。なんて優しい顔で笑うのか。彼のこういうところが大好きなんだ。何も意識せずに瞼が下りる。示し合わせたように自然にお互い唇を重ねた。
「ふふっ」
「どうしました?」
「いやー、優武くんキス上手だなーって」
「かっ、からかわないでください!」
「えー、からかってなんかないのにー」