幸せな音
いるはずない。だって最初のメッセージから5時間以上経って既読すらつかなかったんだ。今は一月末で、今晩から寒波になると予報で見た。こんな寒空で待ち惚けなんてそんな事あるはずない。諦めて帰ったはずだ。お願い、そうであってくれ。
コートを羽織って慌てて外に出る。雪が降っている。優武が告白してくれたあの思い出の公園へ急ぐ。信愛の家から徒歩五分もかからずにあるその公園は敷地面積のほとんどが歩道よりも低い位置にあり、離れた敷地外からでも一目で優武の姿を捉える事が出来た。
「優武くん……!」
「信愛さん、夜分遅く呼び出してしまい申し訳ありません」
「なんで、なんでまだいるの!?」
「すみません、どうしても信愛さんと会って話したい事があったんです」
「どうしてこんな無茶するの! 私の耳じゃ通知音が聞こえないって知ってるでしょ! 返信だって朝までかかった事なんていくらでもあったじゃない!」
「だって信愛さんが独りで泣いていると思ったら居ても立ってもいられなくて」
「バカ……! 優武くんはバカだよ!」
「しょうがないじゃないですか。信愛さんをこんなに愛しているんですから」
コートを羽織って慌てて外に出る。雪が降っている。優武が告白してくれたあの思い出の公園へ急ぐ。信愛の家から徒歩五分もかからずにあるその公園は敷地面積のほとんどが歩道よりも低い位置にあり、離れた敷地外からでも一目で優武の姿を捉える事が出来た。
「優武くん……!」
「信愛さん、夜分遅く呼び出してしまい申し訳ありません」
「なんで、なんでまだいるの!?」
「すみません、どうしても信愛さんと会って話したい事があったんです」
「どうしてこんな無茶するの! 私の耳じゃ通知音が聞こえないって知ってるでしょ! 返信だって朝までかかった事なんていくらでもあったじゃない!」
「だって信愛さんが独りで泣いていると思ったら居ても立ってもいられなくて」
「バカ……! 優武くんはバカだよ!」
「しょうがないじゃないですか。信愛さんをこんなに愛しているんですから」