完璧美人の私がうっかりスカートを穿き忘れた事がキッカケで恋に落ちた話
 段々抽挿のスピードが上がり、湿り気を帯びた音が耳からも私を刺激した。


 いつの間にか彼の指が増え、私のナカでバラバラに動き解していたかと思うと唐突に指がちゅぽんと抜かれて。

「……そろそろ、挿入れたい」

 きて、と。いつでもいいよと返事がしたいのに、いざという緊張からか喉が張り付いたように声が出ず、仕方なくこくこくと頷く。

 はっはっと浅い呼吸をしているのは私なのか彼なのか。


 どこから取り出したのか、いつの間にか手にしていたコンドームをピリッと開ける彼をチラッと視界に入れた私はごくりと喉を小さく鳴らして。


“いよいよ、水澄さんのが――”

 ゴムの先端をきゅっと摘まみ空気を抜く。
 そのまま少し先端を捻るようにして自身のソレに被せた結翔さんは、くるくると根本まで装着した。

 空気を抜くために先端を摘まんだ彼の指先が、さっきまでは私の胸の先端を摘まんでいたことを思いださせて。

「えっちな顔、してますね?」
「ち、ちがっ!」

 さらりと言い当てられて慌てて顔を上げると、思ったよりも近かった彼の顔と至近距離で見つめ合う。
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