完璧美人の私がうっかりスカートを穿き忘れた事がキッカケで恋に落ちた話
そんな盛岡部長の後ろ姿を呆然としながら見送った私は、エレベーターが閉まったことを確認してからジロリと彼を見上げる。
「……何言ってくれてるんですか」
「他にいい説明がなくて」
“そんなはずないでしょう!?”
どう考えても付き合っていることにする必要はなかったはずだ、と眉を吊り上げた私に気付いたのか、水澄さんが私とは反対に眉尻を下げた。
「なら、久保さんが間髪入れずに返答してくれたらよかったのに」
「うっ」
「それに付き合っていることにしたお陰で今二人になれましたよ。スカート、穿きますよね?」
「それは……」
“そう、なのよね”
確かに盛岡部長の疑問に私が口ごもらず回答出来ていれば何も問題はなかったし、たまたままだ更衣室には誰もいなかったがこの状況で彼の腕から抜けスカートを穿いていない下半身を盛岡部長の前で晒すことも出来ない。
だからと言って付き合っているという理由もないのに、更衣室に今から二人だけにしてくれという言い分はもちろん通らないだろう。
結局は彼が言うことが正しいと判断した私は、小声でお礼を言うしかなかったのだった。
「……何言ってくれてるんですか」
「他にいい説明がなくて」
“そんなはずないでしょう!?”
どう考えても付き合っていることにする必要はなかったはずだ、と眉を吊り上げた私に気付いたのか、水澄さんが私とは反対に眉尻を下げた。
「なら、久保さんが間髪入れずに返答してくれたらよかったのに」
「うっ」
「それに付き合っていることにしたお陰で今二人になれましたよ。スカート、穿きますよね?」
「それは……」
“そう、なのよね”
確かに盛岡部長の疑問に私が口ごもらず回答出来ていれば何も問題はなかったし、たまたままだ更衣室には誰もいなかったがこの状況で彼の腕から抜けスカートを穿いていない下半身を盛岡部長の前で晒すことも出来ない。
だからと言って付き合っているという理由もないのに、更衣室に今から二人だけにしてくれという言い分はもちろん通らないだろう。
結局は彼が言うことが正しいと判断した私は、小声でお礼を言うしかなかったのだった。