完璧美人の私がうっかりスカートを穿き忘れた事がキッカケで恋に落ちた話
言われてさっきまで乗っていた車を振り返ると、確かにドアのところにはKANGAWAカンパニーの文字があった。
“やだ、乗る時全然気付かなかった……”
「もちろんナビの住所も、はい。消しましたよ。確認されますか?」
「えぇっと」
話しながらナビを操作する水澄さんを見ながら自分の勘違いで頬が熱くなる。
社名が刻まれた社用車では、人の目もあり変なところどころかスーパーにだって行けないだろう。
それも大手企業として名の通っているKANGAWAカンパニーならば尚更だ。
“自意識過剰、本当のことじゃない”
思わず恥ずかしくなった私が俯くと、そんな私の様子に気付いたのか水澄さんが安心させるようににこりと微笑みながら後部座席から荷物を出し渡してくれた。
「許可して貰えるなら部屋までお持ちしますが」
「いえ、その……、ありがとう」
私に疑われていたことに気付いてるはずの水澄さんは、それ以上その部分に触れることも怒って追及することもなくただただ心配そうに微笑んでいて。
彼のこの気遣いも私の羞恥と罪悪感を煽り、気付けば私は差し出された荷物ではなく彼の腕を掴んでしまっていた。
“やだ、乗る時全然気付かなかった……”
「もちろんナビの住所も、はい。消しましたよ。確認されますか?」
「えぇっと」
話しながらナビを操作する水澄さんを見ながら自分の勘違いで頬が熱くなる。
社名が刻まれた社用車では、人の目もあり変なところどころかスーパーにだって行けないだろう。
それも大手企業として名の通っているKANGAWAカンパニーならば尚更だ。
“自意識過剰、本当のことじゃない”
思わず恥ずかしくなった私が俯くと、そんな私の様子に気付いたのか水澄さんが安心させるようににこりと微笑みながら後部座席から荷物を出し渡してくれた。
「許可して貰えるなら部屋までお持ちしますが」
「いえ、その……、ありがとう」
私に疑われていたことに気付いてるはずの水澄さんは、それ以上その部分に触れることも怒って追及することもなくただただ心配そうに微笑んでいて。
彼のこの気遣いも私の羞恥と罪悪感を煽り、気付けば私は差し出された荷物ではなく彼の腕を掴んでしまっていた。