完璧美人の私がうっかりスカートを穿き忘れた事がキッカケで恋に落ちた話
「私が美人なのは当たり前でしょ!? だって努力してるもの! その努力を褒められたら受け取るに決まってるじゃない!!」
この苛立ちをぶつけるように着ていた私服を乱雑にかける。
その勢いのまま制服のシャツを取り袖を通した。
「あとさぁ! 一緒にトイレ行くメリットって何よ、新色のリップでも交換するの? デパートでやってろ!!」
私服のスカートも勢いよく脱ぎロッカーへ叩き込む。
買ったばかりの黒のミモレ丈のスカートは特に最近のお気に入りだが、今日は何故かいつもよりイライラしてしまい感情のコントロールが上手くいかなかった。
もしかしたら疲れが出ているのかもしれない。
確かに私は他のきゃぴきゃぴした女子からは浮いてはいたが、それでも一か月前まではこんな状況ではなくて。
“私がこんな目に合うようになったのは絶対副社長のせいだわ……!”
その心当たりに苦虫を嚙み潰したような顔になる。
それと同時に思い出されるのは、40代後半に入っているとは思えない、それどころかどこかさわやかさすらも感じる笑顔。
この苛立ちをぶつけるように着ていた私服を乱雑にかける。
その勢いのまま制服のシャツを取り袖を通した。
「あとさぁ! 一緒にトイレ行くメリットって何よ、新色のリップでも交換するの? デパートでやってろ!!」
私服のスカートも勢いよく脱ぎロッカーへ叩き込む。
買ったばかりの黒のミモレ丈のスカートは特に最近のお気に入りだが、今日は何故かいつもよりイライラしてしまい感情のコントロールが上手くいかなかった。
もしかしたら疲れが出ているのかもしれない。
確かに私は他のきゃぴきゃぴした女子からは浮いてはいたが、それでも一か月前まではこんな状況ではなくて。
“私がこんな目に合うようになったのは絶対副社長のせいだわ……!”
その心当たりに苦虫を嚙み潰したような顔になる。
それと同時に思い出されるのは、40代後半に入っているとは思えない、それどころかどこかさわやかさすらも感じる笑顔。