完璧美人の私がうっかりスカートを穿き忘れた事がキッカケで恋に落ちた話
二階の更衣室と六階の営業部とではやはり私の方が玄関ロビーに着くのが早かったらしく、立っている私に気付いた水澄さんが駆け足で近付いてきてくれた。
“さっきはああ言ったけど、この時間からコーヒーだけっていうのもおかしいわよね”
元々お詫びも兼ねて食事くらいは奢るつもりでいたので、私はスマホで近くのお店を検索しながら彼に何か食べたいものがあるか確認したのだが。
「え……、コーヒーじゃなかったんですか?」
ぽかんとした顔を向けられ、私も釣られてぽかんとしてしまった。
「流石にあれだけ迷惑をかけたので、コーヒーだけとは思ってないわ」
「いや、さっきも言ったんですが本当に大したことはしてませんし」
“私の失態をフォローし、わざわざ仕事を抜けて家まで送ってくれたのに?”
しかも下心を疑われるというオマケ付きである。
改めてそう考えると、どう考えてもコーヒーでは釣り合いが取れないと思ったが。
「そこの自販機で缶コーヒー、それで十分です」
何故か彼もそれ以上引く気がなさそうで困ってしまった。
「……もしかして、誰かに見られたくないとか?」
“さっきはああ言ったけど、この時間からコーヒーだけっていうのもおかしいわよね”
元々お詫びも兼ねて食事くらいは奢るつもりでいたので、私はスマホで近くのお店を検索しながら彼に何か食べたいものがあるか確認したのだが。
「え……、コーヒーじゃなかったんですか?」
ぽかんとした顔を向けられ、私も釣られてぽかんとしてしまった。
「流石にあれだけ迷惑をかけたので、コーヒーだけとは思ってないわ」
「いや、さっきも言ったんですが本当に大したことはしてませんし」
“私の失態をフォローし、わざわざ仕事を抜けて家まで送ってくれたのに?”
しかも下心を疑われるというオマケ付きである。
改めてそう考えると、どう考えてもコーヒーでは釣り合いが取れないと思ったが。
「そこの自販機で缶コーヒー、それで十分です」
何故か彼もそれ以上引く気がなさそうで困ってしまった。
「……もしかして、誰かに見られたくないとか?」