完璧美人の私がうっかりスカートを穿き忘れた事がキッカケで恋に落ちた話
ちなみに全て今年買ったばかりのお気に入りたちである。
「誉めてるんですよ、可愛いです。似合いますね」
「あ、ありがと……」
“誉められるとやっぱり悪い気はしないわね”
そのまっすぐな物言いに、じわりと頬が熱くなる。
買ったばかりのお気に入り、ということもあり彼のその感想は素直に嬉しいと思った……が。
「てっきりわざと変な服を着てくる可能性も考慮していたので驚きました」
「はぁ!?」
続けられたその言葉に思わず半眼になった。
「あのねぇ、女のおしゃれが全て男の為だとでも思ってるの?」
「わ、すみません、そんな意味じゃなかったんですが」
苛立つ私に少し慌てた様子の水澄さんは、もしや計算なのか眉尻を下げて私の顔を覗き込む。
「ただほら……、俺、犬ですし?」
「!」
“根に持ってる!?”
そしてどこか申し訳なさそうに重ねられた言葉にドキリと心臓が跳ね、今度は私が気まずさを感じた。
「私のもその、そんな意味じゃなかったわよ」
「そんな意味って?」
「! だ、だからその、悪い意味じゃないって言うか」
「犬なのに」
「言葉の綾よ!」
「誉めてるんですよ、可愛いです。似合いますね」
「あ、ありがと……」
“誉められるとやっぱり悪い気はしないわね”
そのまっすぐな物言いに、じわりと頬が熱くなる。
買ったばかりのお気に入り、ということもあり彼のその感想は素直に嬉しいと思った……が。
「てっきりわざと変な服を着てくる可能性も考慮していたので驚きました」
「はぁ!?」
続けられたその言葉に思わず半眼になった。
「あのねぇ、女のおしゃれが全て男の為だとでも思ってるの?」
「わ、すみません、そんな意味じゃなかったんですが」
苛立つ私に少し慌てた様子の水澄さんは、もしや計算なのか眉尻を下げて私の顔を覗き込む。
「ただほら……、俺、犬ですし?」
「!」
“根に持ってる!?”
そしてどこか申し訳なさそうに重ねられた言葉にドキリと心臓が跳ね、今度は私が気まずさを感じた。
「私のもその、そんな意味じゃなかったわよ」
「そんな意味って?」
「! だ、だからその、悪い意味じゃないって言うか」
「犬なのに」
「言葉の綾よ!」