完璧美人の私がうっかりスカートを穿き忘れた事がキッカケで恋に落ちた話
一体どこを指定されるのか、と考えドクンと心臓が跳ねた。
雰囲気のいいイタリアン?
それとも落ち着いたバー?
まさかホテルのレストランなんかじゃないわよね?
一瞬で色んな場所が脳内を駆け巡り、思わずごくりと唾を呑む。
まさか。
まさかまさかまさか。
“前回がゲームセンターコースの16時解散だったせいで油断した?”
けど、まさか、でも、もしかしたら。
色んな感情で混乱しつつも、冷静に振る舞わなくてはと自身を奮い立たせた私は顔から表情を無理やり消して彼の隣に立った。
そしてそのまま彼と並んで歩き着いたお店を見て、無理やり消したのではなく本当にスンッと表情が消える。
「水澄さん」
「じゃ、入りましょうか」
「…………えぇ。どこでも、どこでもいいと言ったものね」
連れられた先の、その店は。
“イタリアンレストラン、だけど……!”
「ッ、……ふ」
鮮やかでいろんな場所で見る同じ看板、漏れ聞こえる老若男女の声。
そこは、全国展開しているファミリーレストランのチェーン店だった。
雰囲気のいいイタリアン?
それとも落ち着いたバー?
まさかホテルのレストランなんかじゃないわよね?
一瞬で色んな場所が脳内を駆け巡り、思わずごくりと唾を呑む。
まさか。
まさかまさかまさか。
“前回がゲームセンターコースの16時解散だったせいで油断した?”
けど、まさか、でも、もしかしたら。
色んな感情で混乱しつつも、冷静に振る舞わなくてはと自身を奮い立たせた私は顔から表情を無理やり消して彼の隣に立った。
そしてそのまま彼と並んで歩き着いたお店を見て、無理やり消したのではなく本当にスンッと表情が消える。
「水澄さん」
「じゃ、入りましょうか」
「…………えぇ。どこでも、どこでもいいと言ったものね」
連れられた先の、その店は。
“イタリアンレストラン、だけど……!”
「ッ、……ふ」
鮮やかでいろんな場所で見る同じ看板、漏れ聞こえる老若男女の声。
そこは、全国展開しているファミリーレストランのチェーン店だった。