完璧美人の私がうっかりスカートを穿き忘れた事がキッカケで恋に落ちた話
昼食を取ろうとお財布を持って更衣室のある二階の廊下を歩いていた私は苛立ちながら足を止める。
刻々と過ぎる昼休み、早く行かなくてはお店はすぐいっぱいになってしまうし、買って帰るとしてもめぼしいものはすぐに売れてしまう。
もちろんそんな理由なんてなくとも、出来るだけ距離を取りたい相手ではあるのだが――
“だからってどんな影響があるかわからないわよね”
それだけの権力を副社長は持っているし、また変な態度取って変に話がねじ曲がり新たな噂を生むのも勘弁だ。
やはりここは無難に愛想笑いだけで切り抜けないと――……
「いつから付き合っているのかな、もうヤった?」
“!”
せめて穏便に、なんて考えていた私に聞こえてきたのは、あまりにも品のない言葉で。
「やっぱり若いと回数こなしたりする? でも俺もテクニックでは負けてないと思うんだよね」
“最ッ低!”
これはそろそろコンプライアンス室へ通報してやるべきではないだろうか。
そのあまりにも下世話すぎる言い方に頭痛がする。
「美月ちゃんも試してみようよ、絶対後悔させないよ? 同じ人とばかりヤるのってすぐ飽きるじゃん」
刻々と過ぎる昼休み、早く行かなくてはお店はすぐいっぱいになってしまうし、買って帰るとしてもめぼしいものはすぐに売れてしまう。
もちろんそんな理由なんてなくとも、出来るだけ距離を取りたい相手ではあるのだが――
“だからってどんな影響があるかわからないわよね”
それだけの権力を副社長は持っているし、また変な態度取って変に話がねじ曲がり新たな噂を生むのも勘弁だ。
やはりここは無難に愛想笑いだけで切り抜けないと――……
「いつから付き合っているのかな、もうヤった?」
“!”
せめて穏便に、なんて考えていた私に聞こえてきたのは、あまりにも品のない言葉で。
「やっぱり若いと回数こなしたりする? でも俺もテクニックでは負けてないと思うんだよね」
“最ッ低!”
これはそろそろコンプライアンス室へ通報してやるべきではないだろうか。
そのあまりにも下世話すぎる言い方に頭痛がする。
「美月ちゃんも試してみようよ、絶対後悔させないよ? 同じ人とばかりヤるのってすぐ飽きるじゃん」