完璧美人の私がうっかりスカートを穿き忘れた事がキッカケで恋に落ちた話
10.ぶりっ子に騙される、そんな心理
“か、快適だわ……!”
なんて感じるのは、もちろん先日の一件から副社長に絡まれなくなったからである。
たったそれだけのことが、あまりにも気分を爽快にさせてくれるのは自分が思っていた以上にそのことに対してストレスを感じていたからだろう。
“このまま同僚からの嫌がらせもなくならないかしら”
そしてひとつ解決したのならついでに他のも、なんて思うのが人間である。
どうせ無視されるだろうと思いつつ、私は隣に立っている同僚へと視線を向けたのだが。
「今日は案外落ち着いてますねぇ」
「は? あ、えぇ、そうね」
以外にも彼女から話しかけられて驚いた。
“無視がデフォルト、稀に話しかけられても嫌味のみで後は聞こえるように悪口を言ってばかりだったのに”
久々に交わす普通の会話に戸惑いつつも、もしかしてこれも副社長が絡んでこなくなった効果なのかと内心感動したのも束の間。
「とうとう別れちゃったんですかぁ? あ、間違えた、フラれちゃったんですかの間違いでーす」
同僚からのその言葉にドキリと心臓が跳ねる。
“わ、別れるも何も私と水澄さんは本当に付き合ってる訳じゃないし”
なんて感じるのは、もちろん先日の一件から副社長に絡まれなくなったからである。
たったそれだけのことが、あまりにも気分を爽快にさせてくれるのは自分が思っていた以上にそのことに対してストレスを感じていたからだろう。
“このまま同僚からの嫌がらせもなくならないかしら”
そしてひとつ解決したのならついでに他のも、なんて思うのが人間である。
どうせ無視されるだろうと思いつつ、私は隣に立っている同僚へと視線を向けたのだが。
「今日は案外落ち着いてますねぇ」
「は? あ、えぇ、そうね」
以外にも彼女から話しかけられて驚いた。
“無視がデフォルト、稀に話しかけられても嫌味のみで後は聞こえるように悪口を言ってばかりだったのに”
久々に交わす普通の会話に戸惑いつつも、もしかしてこれも副社長が絡んでこなくなった効果なのかと内心感動したのも束の間。
「とうとう別れちゃったんですかぁ? あ、間違えた、フラれちゃったんですかの間違いでーす」
同僚からのその言葉にドキリと心臓が跳ねる。
“わ、別れるも何も私と水澄さんは本当に付き合ってる訳じゃないし”