完璧美人の私がうっかりスカートを穿き忘れた事がキッカケで恋に落ちた話
悪意があるのも根拠のないことを言っているのも確かなのに、この会話だけで何か罰則が与えられるかと聞かれれば答えは否だろう。
「ちょっと前にあの女が体調崩して早退したことあったじゃない?」
「あったね」
「あれさぁ、妊娠したんじゃないって思ってたのよね」
“は、はぁぁあ!?”
そのあまりにも突拍子もない話に愕然とした。
「え、突然? てか別にお腹大きくなってなくない?」
「中絶したのかなって思ってたのよね」
「あー、まぁ副社長は奥さんいるしそうなるか」
“なりませんけど!”
あまりにも適当すぎるその結論に、段々話を聞いているのがあほらしくなってきた時だった。
「でもさぁ、丁度あの頃でしょ? 水澄さんと付き合ってるって話が出たの」
「え、てことは」
「そう! 水澄さんとの間にできちゃったんじゃない?」
再び出てくる彼の名前にドクンと心臓が鈍く響く。
だから出来てないわよ、なんて脳内でつっこむ余裕すらなく、私はこの話が次にどんな悪意を孕むのかと耳を澄ませて。
「あー、確かに今まで接点無さそうだったのに突然付き合いだしたことを考えると確かになくはない?」
「ちょっと前にあの女が体調崩して早退したことあったじゃない?」
「あったね」
「あれさぁ、妊娠したんじゃないって思ってたのよね」
“は、はぁぁあ!?”
そのあまりにも突拍子もない話に愕然とした。
「え、突然? てか別にお腹大きくなってなくない?」
「中絶したのかなって思ってたのよね」
「あー、まぁ副社長は奥さんいるしそうなるか」
“なりませんけど!”
あまりにも適当すぎるその結論に、段々話を聞いているのがあほらしくなってきた時だった。
「でもさぁ、丁度あの頃でしょ? 水澄さんと付き合ってるって話が出たの」
「え、てことは」
「そう! 水澄さんとの間にできちゃったんじゃない?」
再び出てくる彼の名前にドクンと心臓が鈍く響く。
だから出来てないわよ、なんて脳内でつっこむ余裕すらなく、私はこの話が次にどんな悪意を孕むのかと耳を澄ませて。
「あー、確かに今まで接点無さそうだったのに突然付き合いだしたことを考えると確かになくはない?」