【番外編】私、彼女失格です!?
まだ手を繋がれただけなのに、私は自分が思っていたよりもドキドキしていた。
優をそっと見上げると、優と目が合う。
「藍華、顔赤いよ。」
優が意地悪そうに笑ってる。
私は少しムカついて優の手を振り払った。
「チークが少し多かっただけだもん。別に照れてなんてない。」
「まじかわいい。なんで一回別れたんだろ。」
この人には何か別のものが見えてるんじゃ...。
私はニキビ跡だってあるし、(今日はさすがに隠しきたけど)小顔でもない。
なんでかわいいと思うのか私には理解できなかった。
「ねぇ、移動しよ。どこ行くの?」
優から誘ってきたし、なんかプランはあるでしょ。
すると優はぎくっと効果音がつきそうに表情がかわった。
「えっと、藍華どこ行きたい?」
「は、え?」
まさかこの人ノープラン?