【コミカライズ】「石油王にオレはなる!」 ~極上(プラチナ)御曹司と溺愛出張いってきます!!~
「ひゃい?」
机に置いてあった私の鞄を持った社長が、颯爽と歩きはじめる。ここにきてようやく事態を把握しつつある私は、速水さんに助けを求めるように見つめた。けど、彼はメガネの縁をくっと持ち上げるとキラリと光らせる。
「清水君、社長をよろしく頼むよ。必要な物は、セキュリティに頼めば経費で購入できるから」
「ひゃ、ひゃいっ?」
扉の外まで引きずられるように運ばれた私は、あれよと言う間に屋上にたどり着き、ヘリコプターに同乗する。
「なんでこうなったの?」
爆音の響くヘリコプターの中で、ヘルメットをかぶったまま隣を見る。社長はしてやったりと顔をほころばせた。
「しゃ、しゃちょおっ!」
「たまにはいいではないか。特別手当をつけるから」
「……特別手当!」
それを聞くと「はい」と言うしかない。突然振り回されるのは、これに限ったことではない。でも、さすがに海外出張は事前に言って欲しかった。
口をパクパクとしたままヘリコプターは成田へ向かって飛んでいる。この社長のすることはとてつもなく贅沢なことばかりだ。そして、それが良く似合う人でもある。
机に置いてあった私の鞄を持った社長が、颯爽と歩きはじめる。ここにきてようやく事態を把握しつつある私は、速水さんに助けを求めるように見つめた。けど、彼はメガネの縁をくっと持ち上げるとキラリと光らせる。
「清水君、社長をよろしく頼むよ。必要な物は、セキュリティに頼めば経費で購入できるから」
「ひゃ、ひゃいっ?」
扉の外まで引きずられるように運ばれた私は、あれよと言う間に屋上にたどり着き、ヘリコプターに同乗する。
「なんでこうなったの?」
爆音の響くヘリコプターの中で、ヘルメットをかぶったまま隣を見る。社長はしてやったりと顔をほころばせた。
「しゃ、しゃちょおっ!」
「たまにはいいではないか。特別手当をつけるから」
「……特別手当!」
それを聞くと「はい」と言うしかない。突然振り回されるのは、これに限ったことではない。でも、さすがに海外出張は事前に言って欲しかった。
口をパクパクとしたままヘリコプターは成田へ向かって飛んでいる。この社長のすることはとてつもなく贅沢なことばかりだ。そして、それが良く似合う人でもある。