相思相愛・夫婦の日常~マオさん♡ヒメさん編~
だからマオさん、わかってください
GW、初日。
大きなキャリーバッグをゴロゴロし、もう片方の手は姫華と手を繋いでいる真皇。
二人は、満面の笑みだ。
風谷から連絡を受け、旅館を手配してもらったのだ。
「マオさん」
「はい!」
「楽しいですね!」
「フフ…まだ、始まったばかりですよ?(笑)」
「でも、ワクワクして楽しいです!」
「そうですね!」
「あの、本当にいいんでしょうか?」
「ん?」
「今回の旅行、マオさんの友達が手配してくれたんですよね?
ちゃんと、お礼を言いたいです」
「いいんです!
俺がちゃんと、お礼をしておきますから」
風谷にちゃんと、会ってお礼が言いたいと言う姫華。
でも、会わせられるわけがない。
風谷は、國瀬組の幹部。
見た目は正直、紳士。
優しそうで、柔らかな印象を受ける。
真皇と並ぶと“間違いなく”真皇がヤクザだと思われる。
しかし、風谷も恐ろしい人間。
見た目ではわからない、冷酷な一面がある。
それに、人をからかって遊ぶのが大好きだ。
安易には、会わせられないのだ。
「━━━━━まずは旅館に荷物を置いて、今日はゆっくり街をデートしましょうね!」
「はい!」
駅に着き、駅内に入る。
その二人の様子を、車の後部座席から風谷が見ていた。
「うわぁ…/////確かに、可愛いなぁ~
……………でも、あんな子がなんで?」
「アニキ、やっぱやめておきましょうよ!
マオさん、ブチギレますよ?」
運転席にいる組員が、心配そうに振り返った。
「あ?いいから!先回りすんぞ。
行け!!」
「はーい…」
そう言って、車を走らせた。
一方、電車に揺られている真皇と姫華。
「マオさん、飴食べますか?」
「あ、ミル実ちゃん飴ですね!」
「はい!もちろんです!」
「じゃあ、いただきます!」
「はい!」
渡そうとする姫華。
でも、真皇は微笑んだまま。
「ん?マオさん?」
「ヒメさん、あーん!です!」
「え?え?」
「食べさせてください!」
「あ…/////はい/////」
姫華は袋から飴を出すと、開けている真皇の口に持っていった。
コロンと入った飴。
手を引っ込めようとすると、そのままパクッと指を咥えられた。
「ひゃっ!!?/////
マオさ…/////指…」
「フフ…」
悪戯に笑った真皇が、漸く解放する。
「……/////」
「ヒメさん、可愛いですね…/////」
真っ赤にする姫華に、惚れ惚れとする真皇だった。
大きなキャリーバッグをゴロゴロし、もう片方の手は姫華と手を繋いでいる真皇。
二人は、満面の笑みだ。
風谷から連絡を受け、旅館を手配してもらったのだ。
「マオさん」
「はい!」
「楽しいですね!」
「フフ…まだ、始まったばかりですよ?(笑)」
「でも、ワクワクして楽しいです!」
「そうですね!」
「あの、本当にいいんでしょうか?」
「ん?」
「今回の旅行、マオさんの友達が手配してくれたんですよね?
ちゃんと、お礼を言いたいです」
「いいんです!
俺がちゃんと、お礼をしておきますから」
風谷にちゃんと、会ってお礼が言いたいと言う姫華。
でも、会わせられるわけがない。
風谷は、國瀬組の幹部。
見た目は正直、紳士。
優しそうで、柔らかな印象を受ける。
真皇と並ぶと“間違いなく”真皇がヤクザだと思われる。
しかし、風谷も恐ろしい人間。
見た目ではわからない、冷酷な一面がある。
それに、人をからかって遊ぶのが大好きだ。
安易には、会わせられないのだ。
「━━━━━まずは旅館に荷物を置いて、今日はゆっくり街をデートしましょうね!」
「はい!」
駅に着き、駅内に入る。
その二人の様子を、車の後部座席から風谷が見ていた。
「うわぁ…/////確かに、可愛いなぁ~
……………でも、あんな子がなんで?」
「アニキ、やっぱやめておきましょうよ!
マオさん、ブチギレますよ?」
運転席にいる組員が、心配そうに振り返った。
「あ?いいから!先回りすんぞ。
行け!!」
「はーい…」
そう言って、車を走らせた。
一方、電車に揺られている真皇と姫華。
「マオさん、飴食べますか?」
「あ、ミル実ちゃん飴ですね!」
「はい!もちろんです!」
「じゃあ、いただきます!」
「はい!」
渡そうとする姫華。
でも、真皇は微笑んだまま。
「ん?マオさん?」
「ヒメさん、あーん!です!」
「え?え?」
「食べさせてください!」
「あ…/////はい/////」
姫華は袋から飴を出すと、開けている真皇の口に持っていった。
コロンと入った飴。
手を引っ込めようとすると、そのままパクッと指を咥えられた。
「ひゃっ!!?/////
マオさ…/////指…」
「フフ…」
悪戯に笑った真皇が、漸く解放する。
「……/////」
「ヒメさん、可愛いですね…/////」
真っ赤にする姫華に、惚れ惚れとする真皇だった。