相思相愛・夫婦の日常~マオさん♡ヒメさん編~
しばらくして、姫華の頭がコツンと真皇の肩に乗ってきた。
「…………フフ…可愛い…//////」
姫華はぐっすり眠っていて、真皇が優しく前髪を払った。
真皇はその寝顔を見つめる。
寝顔が可愛いが、見つめ合いたいとも思う。
早く起きてくれないかなと、姫華の頬を突っついてみたり、手を掴み指を絡めて遊んだりしていた。
しばらくすると、ガラの悪い若い男性二人組が乗車してきた。
なんとなく、周りの乗客達は目を逸らす。
「………」
しかし真皇はどうしても、見てしまう。
不良やヤクザなど…見た目が悪そうな人間を見ると、親近感が湧いてしまう。
真皇に、風谷のようなヤクザの友人が多いのもそのためだ。
「……んだよ、おっさん!!」
真皇がジッと見ていたので、男の一人が真皇を睨み付けてきた。
「あ、いや、悪いな。
別に意味はない。
悪かった」
素直に謝る。
「あ?答えになってねぇし!」
「おっさん、喧嘩売ってんの?」
「喧嘩?売る?
冗談だろ?
俺は自分より強そうな相手にしか、売らない」
「は?」
「まぁ、ほぼいないがな」
「なめてんのかよ!!?」
「飴なら、舐めてる」
「あ?
ふざけん━━━━━」
パシン━━━と殴りかかってきた男の拳を片手で受け止める。
「おい…喧嘩を売る相手を間違えてるぞ?」
そう言って、その拳を握りしめた。
「お前……」
「まぁ…元はと言えば俺が悪いもんな。
お互い、ここでやめておこうな」
「な、なんだよ…こいつ……」
「おっさん、何者?」
そこに電車内のアナウンスが流れ、目的の駅に到着を知らせてきた。
真皇は黒い雰囲気を消し去るように、一度大きく深呼吸をした。
そして、姫華を揺すり起こした。
「ヒメさん!ヒメさん!」
「んん…あ…」
「着きますよ!
起きましょうね!」
「え……はっ!!
寝ちゃってた…!!
あれ?あれ?ここ……」
「もうすぐ、◯◯駅です!」
「えーー!!?
━━━━━━マオさん!起こしてくださいよ!!」
「え?ですから、起こしましたよ?」
「もう、着くじゃないですか!?
“電車に揺られながら、マオさんと沢山話をする”って目的が達成されてません!!」
「そんな目的あったんですか?(笑)」
「当たり前です!
普段私が仕事忙しいので、思うように話ができないですよね?
結婚してても、マオさんとの時間は限られてます!
今回の旅行は、マオさんと沢山話をしてもっとお互いを好きになるって目的があるんですよ!」
力説するように言う姫華。
真皇はそんな姫華の姿が可愛くて、愛おしさが増していた。
「…………フフ…可愛い…//////」
姫華はぐっすり眠っていて、真皇が優しく前髪を払った。
真皇はその寝顔を見つめる。
寝顔が可愛いが、見つめ合いたいとも思う。
早く起きてくれないかなと、姫華の頬を突っついてみたり、手を掴み指を絡めて遊んだりしていた。
しばらくすると、ガラの悪い若い男性二人組が乗車してきた。
なんとなく、周りの乗客達は目を逸らす。
「………」
しかし真皇はどうしても、見てしまう。
不良やヤクザなど…見た目が悪そうな人間を見ると、親近感が湧いてしまう。
真皇に、風谷のようなヤクザの友人が多いのもそのためだ。
「……んだよ、おっさん!!」
真皇がジッと見ていたので、男の一人が真皇を睨み付けてきた。
「あ、いや、悪いな。
別に意味はない。
悪かった」
素直に謝る。
「あ?答えになってねぇし!」
「おっさん、喧嘩売ってんの?」
「喧嘩?売る?
冗談だろ?
俺は自分より強そうな相手にしか、売らない」
「は?」
「まぁ、ほぼいないがな」
「なめてんのかよ!!?」
「飴なら、舐めてる」
「あ?
ふざけん━━━━━」
パシン━━━と殴りかかってきた男の拳を片手で受け止める。
「おい…喧嘩を売る相手を間違えてるぞ?」
そう言って、その拳を握りしめた。
「お前……」
「まぁ…元はと言えば俺が悪いもんな。
お互い、ここでやめておこうな」
「な、なんだよ…こいつ……」
「おっさん、何者?」
そこに電車内のアナウンスが流れ、目的の駅に到着を知らせてきた。
真皇は黒い雰囲気を消し去るように、一度大きく深呼吸をした。
そして、姫華を揺すり起こした。
「ヒメさん!ヒメさん!」
「んん…あ…」
「着きますよ!
起きましょうね!」
「え……はっ!!
寝ちゃってた…!!
あれ?あれ?ここ……」
「もうすぐ、◯◯駅です!」
「えーー!!?
━━━━━━マオさん!起こしてくださいよ!!」
「え?ですから、起こしましたよ?」
「もう、着くじゃないですか!?
“電車に揺られながら、マオさんと沢山話をする”って目的が達成されてません!!」
「そんな目的あったんですか?(笑)」
「当たり前です!
普段私が仕事忙しいので、思うように話ができないですよね?
結婚してても、マオさんとの時間は限られてます!
今回の旅行は、マオさんと沢山話をしてもっとお互いを好きになるって目的があるんですよ!」
力説するように言う姫華。
真皇はそんな姫華の姿が可愛くて、愛おしさが増していた。