相思相愛・夫婦の日常~マオさん♡ヒメさん編~
『こんにちは!』
あの日。
あの瞬間、恋に落ちた━━━━━━━
散っていく桜の花びらが舞う、大学の入学式。
声をかけてきた真皇。
綺麗だった。
単純に“綺麗”だと思った。
そして━━━━━━━
“この人だ!この人が、私を幸せにしてくれる!”
どうしてかわからないが、そう確信した。
心が持っていかれた。
一目惚れだった。
今でも不思議でならない。
どうして、マオさんなんだろう。
強面で、恐ろしい雰囲気を纏った魔王のような人。
私以外の人には、ほとんど笑いかけない。
無愛想で、恐ろしい人。
でもマオさんが何をしてても、見惚れてしまう。
目も、耳も、心も………
全てがマオさんにしか、向かない。
“可愛い”なんて言葉、言われ慣れている。
なのにマオさんに言われると、それだけで心が躍る。
こんな人、これから出逢えるわけない。
私には、マオさんしかいない。
「━━━━━どうして、わかってくれないんですか!?
どうすれば、わかってくれますか!?
今から街に出て、街のド真ん中でキスしますか?
深いやつ!
それとも、旅館に戻って部屋でエッチだけして一日過ごしますか?
私、マオさんのためなら何でもします!
マオさんが、私の気持ちをわかってくれるなら。
安心してくれるなら。
何でもします!!」
この時にはもう、姫華の顔はぐちゃぐちゃだった。
溢れる涙と、苦しそうな表情で。
真皇は、優しく姫華の頬に触れた。
手の平全体で、姫華の頬の涙を拭った。
「ごめんなさい…」
真皇は、やっぱり謝罪の言葉しか出てこなかった。
伝えたいことは、山ほどあるのに……
「ごめん…なさ…」
俺は、どこまでも……愚かだ。
「ごめんなさい…!」
どうして、傷つけることしかできないんだろう。
「ごめんなさい!」
誰よりも、何よりも、大切な人なのに……
「ごめんなさい!」
どうして、信じきることができないのだろう。
「ヒメさん、ごめんなさい!
ごめんなさい!
好きです、大好きです。
大好きなんです。
ただ、それだけなんです」
「マオさんが好きです」
「俺もヒメさんが好きです」
「マオさん、キスしたいです」
「はい!」
頬を包み込み、姫華の口唇をなぞった。
ゆっくり姫華が目を瞑り、二人の口唇が重なる。
なぜか、また涙が溢れてきた。
姫華は真皇の首に巻きついた。
あの日。
あの瞬間、恋に落ちた━━━━━━━
散っていく桜の花びらが舞う、大学の入学式。
声をかけてきた真皇。
綺麗だった。
単純に“綺麗”だと思った。
そして━━━━━━━
“この人だ!この人が、私を幸せにしてくれる!”
どうしてかわからないが、そう確信した。
心が持っていかれた。
一目惚れだった。
今でも不思議でならない。
どうして、マオさんなんだろう。
強面で、恐ろしい雰囲気を纏った魔王のような人。
私以外の人には、ほとんど笑いかけない。
無愛想で、恐ろしい人。
でもマオさんが何をしてても、見惚れてしまう。
目も、耳も、心も………
全てがマオさんにしか、向かない。
“可愛い”なんて言葉、言われ慣れている。
なのにマオさんに言われると、それだけで心が躍る。
こんな人、これから出逢えるわけない。
私には、マオさんしかいない。
「━━━━━どうして、わかってくれないんですか!?
どうすれば、わかってくれますか!?
今から街に出て、街のド真ん中でキスしますか?
深いやつ!
それとも、旅館に戻って部屋でエッチだけして一日過ごしますか?
私、マオさんのためなら何でもします!
マオさんが、私の気持ちをわかってくれるなら。
安心してくれるなら。
何でもします!!」
この時にはもう、姫華の顔はぐちゃぐちゃだった。
溢れる涙と、苦しそうな表情で。
真皇は、優しく姫華の頬に触れた。
手の平全体で、姫華の頬の涙を拭った。
「ごめんなさい…」
真皇は、やっぱり謝罪の言葉しか出てこなかった。
伝えたいことは、山ほどあるのに……
「ごめん…なさ…」
俺は、どこまでも……愚かだ。
「ごめんなさい…!」
どうして、傷つけることしかできないんだろう。
「ごめんなさい!」
誰よりも、何よりも、大切な人なのに……
「ごめんなさい!」
どうして、信じきることができないのだろう。
「ヒメさん、ごめんなさい!
ごめんなさい!
好きです、大好きです。
大好きなんです。
ただ、それだけなんです」
「マオさんが好きです」
「俺もヒメさんが好きです」
「マオさん、キスしたいです」
「はい!」
頬を包み込み、姫華の口唇をなぞった。
ゆっくり姫華が目を瞑り、二人の口唇が重なる。
なぜか、また涙が溢れてきた。
姫華は真皇の首に巻きついた。