相思相愛・夫婦の日常~マオさん♡ヒメさん編~
「ん…っ…ヒメさん?」
グッと、真皇の首を寄せる。

そして、口唇が触れるか触れないかのところで呟いた。
「もう…不安にならないでください」

「はい…!」

「私を信じてください」

「はい!」

「もっと、私を好きになってください!」

「これ以上好きになったら、おかしくなってしまいます!」

「おかしくなっていいですよ」

「はい!
じゃあ…お言葉に甘えて、そうさせてもらいますね!」

「はい!」

「ヒメさんさんも……」

「ん?」

「もっと、俺を好きになってください!」

「もう無理です」

「え?」

「これ以上好きになれないところまで、マオさんのことが好きなので。
これ以上は無理です」

「あ、それ、狡いですよ(笑)
でも、まだまだヒメさんは俺を好きになれるはずです」

「え?」

「だってまだ……ヒメさんはおかしくなってない。
俺を想って、おかしくなってください!」

「フフ…でも、そうなると……
変態夫婦みたいですよ?(笑)」

「フフ…いいじゃないですか!(笑)
変態夫婦、上等です!」

「えー!!(笑)」
「フフ…」

二人はまた、口唇を重ねキスをかわした。


それから二人は、街をあてもなく歩いた。
色んな他愛のない話に、花を咲かせながら。
ただ、手を繋いで歩いてるだけで幸せだった。

「マオさん、なんか思い出になる物買いませんか?」
「いいですね!」

「何がいいですかね?」
「なんか、常に身に付けていられる物……アクセサリーがいいです!
もちろん、ペアで!」

「じゃあ、指輪とネックレスはしてるから…」
「ピアスとか、ブレスレットとか…ですかね」

「そうですね!
うーん……どんなのがいいですかね~」

「これなんか、どうでしょう?
シンプルですが、キラキラしてて綺麗ですよ!」

「ほんとですね!
綺麗…/////」

ペアピアスを購入し、店を出た二人。

「ヒメさん、もうそろそろ旅館に帰りましょう!
夕食の時間もあるし、あとは部屋でゆっくりしましょ?
今日はずっと、ヒメさんを抱き締めてたいです!」

「フフ…はい!」

旅館に戻り、部屋に向かう。
広くて、綺麗な和室だった。

「広ーい!素敵ですね!」
「露天風呂も、いいですね!
ヒメさん、一緒に入りましょうね!」

「……/////」
「あ、赤くなった!
相変わらず、可愛いですね!
フフ…ヒメさん、ここは部屋食なのでもう移動する必要はありません。
ゆっくりしましょ?」

座椅子に座った真皇が、姫華に両手を広げた。
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