相思相愛・夫婦の日常~マオさん♡ヒメさん編~
そして居酒屋を後にする、真皇達。

“姫華も一緒に”ということになり、真皇達は他の居酒屋に向かった。

「━━━━遅くなったけど、カンパーイ!!」
シゲルの音頭で乾杯をし、飲み会が始まった。

「しかし、マオさんにこんな可愛い嫁さんがいるなんて………世も末ですね!」

「まぁな(笑)」
ナカバの言葉に、真皇も苦笑いをする。

「フフ…ありがとうございます!
ナカバさん達は、マオさんの後輩ですか?」

「いえ!
年齢は、マオさんが一番下ですよ?(笑)」

「え!?そ、そうなんですか!?」
(えーー!マオさん、ほんとに私以外にはタメ口なんだ!)

「奥さん、ビックリしてる(笑)」
「ほんとだ(笑)」
「可愛いっすね!」
ナカバ達がクスクス笑う。

「総長だったからですか?」

「うーん…それもありますが……」
「それよりも、マオさんが完璧で尊敬できるからかな?」

「確かに、マオさんは完璧ですね!
私も、マオさんを尊敬してます!」

「フフ…ありがとうございます!」
姫華が微笑むと、真皇も嬉しそうに姫華を見た。

「「「………」」」
その真皇の姿に、ナカバ達は戸惑いを隠せない。

本当に、ここにいるのは真皇なのだろうか。
別人としか思えない真皇の姿に、フリーズしていた。


「あ、あの!マオさん!」
ナカバが声をかける。

「なんだ」

「………」
(うわ…一瞬で雰囲気が変わった……)
しかしナカバ達から見れば“これが”真皇なのだ。

「なんだよ」

「姫華ちゃんとはいつから?」

「出逢ったのは、大学。
4年付き合って、ヒメさんが大学を卒業して結婚した」

「そうなんすね!」

「姫華ちゃんは、マオさんのどんなところが好きなんすか?」

「え?
うーん…真っ直ぐなところとか、尊敬出きるところとか……色々です!
マオさんそのモノが好きです!
それに、私の全てを受け入れてくれたところかな?」

「へぇー!」

「私、見た目がこんななので、弱そうとか守ってあげたいとか言ってくれる人が多くて……
もちろん嫌ではないですが、私の性格をみて離れてくんです。
でもマオさんは違った。
私を“カッコいい”って言ってくれました!」
< 41 / 52 >

この作品をシェア

pagetop