相思相愛・夫婦の日常~マオさん♡ヒメさん編~
~ナカバ side~
謝罪を繰り返すマオさんに、姫華ちゃんは「大丈夫です!守ってくれてありがとうございました!」と微笑んでいた。
ほんと、カッコいい女だ!
そして、女達が姫華ちゃんに何度も頭を下げ礼を言っている。
姫華ちゃんは「大丈夫ですか?怖かったですよね?」と気遣っていた。
「強いんですね?」
「凄いです!」
女達が、感激したように言う。
は?
強い?
この女達は、姫華ちゃんの何を見てたんだ?
姫華ちゃんは、男達に食ってかかりながらもその小さな身体は震えていた。
一番近くで守ってもらって、そんなことも気づかないのか?
姫華ちゃんは、強いだけじゃない。
真っ直ぐで、本当の意味で優しい。
相手の気持ちになって考え、立ち向かう強い女。
そんなところ、マオさんに似ている。
マオさんも無愛想だが、真っ直ぐな人だ。
それに仲間のためなら自らを省みず、立ち向かう強い男。
「えーと、彼氏さん?もありがとうございました!」
「いや、別に」
「……/////」
女達が、今度はマオさんに興味を示し始めた。
見惚れてるし。
「あの、何かお礼を…」
「は?」
「あ、大丈夫ですよ?」
「でも……」
マオさんを甘えるように見る、女。
あぁ、マオさん目当てか。
高校ん時もそうだった。
こんな風に、マオさんに女達が寄ってきていた。
そして“総長の女”だからと、自分が凄いとでも言うように威張るんだ。
「結構だ。
それに、助けたのはヒメさんだろ?
━━━━━ヒメさん、帰りましょ?」
「はい!
本当に、大丈夫ですから!
気をつけてくださいね!」
そう言って、マオさんと姫華ちゃんがこちらに戻ってきた。
「ナカバ、今度こそ帰る」
「さようなら!」
微笑む姫華ちゃんに、微笑み「じゃあね!」と言おうとすると━━━━━━
キキーッと車が乱暴に俺達の前に止まった。
咄嗟にマオさんが、姫華ちゃんを庇うように前に立つ。
俺達も、警戒して車を見た。
「は━━━━━?」
車から出てきた男を見て、俺達は固まる。
「お疲れ!」
國瀬組の、風谷さんだった。
マオさんの雰囲気が、落ちたのがわかった。
「風谷さん!?」
「姫華ちゃんだー!」
え?姫華ちゃん、風谷さんを知ってんの?
確か、姫華ちゃんはマオさんがヤクザと関わりがあること知らないはずだよな……?
俺達はただ、マオさん達三人を見ていた。
~ナカバ side・終~
謝罪を繰り返すマオさんに、姫華ちゃんは「大丈夫です!守ってくれてありがとうございました!」と微笑んでいた。
ほんと、カッコいい女だ!
そして、女達が姫華ちゃんに何度も頭を下げ礼を言っている。
姫華ちゃんは「大丈夫ですか?怖かったですよね?」と気遣っていた。
「強いんですね?」
「凄いです!」
女達が、感激したように言う。
は?
強い?
この女達は、姫華ちゃんの何を見てたんだ?
姫華ちゃんは、男達に食ってかかりながらもその小さな身体は震えていた。
一番近くで守ってもらって、そんなことも気づかないのか?
姫華ちゃんは、強いだけじゃない。
真っ直ぐで、本当の意味で優しい。
相手の気持ちになって考え、立ち向かう強い女。
そんなところ、マオさんに似ている。
マオさんも無愛想だが、真っ直ぐな人だ。
それに仲間のためなら自らを省みず、立ち向かう強い男。
「えーと、彼氏さん?もありがとうございました!」
「いや、別に」
「……/////」
女達が、今度はマオさんに興味を示し始めた。
見惚れてるし。
「あの、何かお礼を…」
「は?」
「あ、大丈夫ですよ?」
「でも……」
マオさんを甘えるように見る、女。
あぁ、マオさん目当てか。
高校ん時もそうだった。
こんな風に、マオさんに女達が寄ってきていた。
そして“総長の女”だからと、自分が凄いとでも言うように威張るんだ。
「結構だ。
それに、助けたのはヒメさんだろ?
━━━━━ヒメさん、帰りましょ?」
「はい!
本当に、大丈夫ですから!
気をつけてくださいね!」
そう言って、マオさんと姫華ちゃんがこちらに戻ってきた。
「ナカバ、今度こそ帰る」
「さようなら!」
微笑む姫華ちゃんに、微笑み「じゃあね!」と言おうとすると━━━━━━
キキーッと車が乱暴に俺達の前に止まった。
咄嗟にマオさんが、姫華ちゃんを庇うように前に立つ。
俺達も、警戒して車を見た。
「は━━━━━?」
車から出てきた男を見て、俺達は固まる。
「お疲れ!」
國瀬組の、風谷さんだった。
マオさんの雰囲気が、落ちたのがわかった。
「風谷さん!?」
「姫華ちゃんだー!」
え?姫華ちゃん、風谷さんを知ってんの?
確か、姫華ちゃんはマオさんがヤクザと関わりがあること知らないはずだよな……?
俺達はただ、マオさん達三人を見ていた。
~ナカバ side・終~