相思相愛・夫婦の日常~マオさん♡ヒメさん編~
三日間の間に、何があったの?
姫華が担任を問いただし聞き出したのは、姫華が休んだ三日の間━━━━
クラスメートが安子をいじめだし、そして姫華の悪口を言った女子に安子が初めて食ってかかり、その事で一気にいじめが加速し、それが原因で屋上から飛び降りたとのことだった。
『姫華のことを悪く言わないで!』
安子は、そう言って殴りかかったらしいのだ。
たった三日。
たった三日の出来事だった。
「━━━━━そう、だったんですね……」
静かに聞いていた真皇が、ポツリと言って姫華の頭をゆっくり撫でた。
真皇の手の温もりに、姫華の目はあっという間に潤み涙が溢れた。
「安子は最期、私を守ろうとしてくれたんです。
私のために、戦ってくれた。
━━━━━━私のせいで、安子は死んだ。
私が殺したんです」
「…………それは、違います」
そんな姫華に、真皇がはっきりとした口調で言った。
「え?」
「自殺したら、もうそこで終わりです」
「え?マオさん?」
「悪いのは、いじめた奴等。
見てみぬふりをした奴等。
そして━━━━
自殺した、その友人です……!」
「え……安子…も?」
「ヒメさんを庇ってるわけじゃないですよ?
ヒメさんも、その罪は背負っていくべきです。
でも自殺なんて、卑怯です!
逃げるなら、他に方法があったはず。
それに、自殺したところでいじめた奴等は何の痛手にもならない。
どんなに辛くても、生きて…生き抜いて、自分のやり方で仕返しするべきです!
もちろん、仕返しって言っても罪を犯しちゃダメですけどね!
仕返しの方法は、いくらでもある。
いじめた奴等より何倍も幸せになるとか、色々。
━━━━━ヒメさん、君は悪くない……!」
「マオさ……」
“君は悪くない”
この言葉に、姫華の涙は更に溢れてくる。
自分のせいで、安子は死んだ。
でもどこかで“姫華は悪くない”と言われたかった。
真皇にその言葉をもらい、姫華は心にずっとつっかえていた罪が少し取れた気がした。
「ヒメさん、言ってましたよね?
“間違ったら謝る。
そして、次同じ間違いを繰り返さないように、誠実に生きる”って」
「あ、は、はい」
「その言葉、そっくり返します!
ヒメさんは、その罪を背負って、友達に恥じないように誠実に生きていけばいいんですよ!」
真皇の言葉に、姫華は微笑み大きく頷いた。
「ヒメさん、俺もヒメさんの全てを受け入れます!
それでも、俺はヒメさんが大好きです!」
真皇の笑顔が、キラキラ輝いていた。
姫華が担任を問いただし聞き出したのは、姫華が休んだ三日の間━━━━
クラスメートが安子をいじめだし、そして姫華の悪口を言った女子に安子が初めて食ってかかり、その事で一気にいじめが加速し、それが原因で屋上から飛び降りたとのことだった。
『姫華のことを悪く言わないで!』
安子は、そう言って殴りかかったらしいのだ。
たった三日。
たった三日の出来事だった。
「━━━━━そう、だったんですね……」
静かに聞いていた真皇が、ポツリと言って姫華の頭をゆっくり撫でた。
真皇の手の温もりに、姫華の目はあっという間に潤み涙が溢れた。
「安子は最期、私を守ろうとしてくれたんです。
私のために、戦ってくれた。
━━━━━━私のせいで、安子は死んだ。
私が殺したんです」
「…………それは、違います」
そんな姫華に、真皇がはっきりとした口調で言った。
「え?」
「自殺したら、もうそこで終わりです」
「え?マオさん?」
「悪いのは、いじめた奴等。
見てみぬふりをした奴等。
そして━━━━
自殺した、その友人です……!」
「え……安子…も?」
「ヒメさんを庇ってるわけじゃないですよ?
ヒメさんも、その罪は背負っていくべきです。
でも自殺なんて、卑怯です!
逃げるなら、他に方法があったはず。
それに、自殺したところでいじめた奴等は何の痛手にもならない。
どんなに辛くても、生きて…生き抜いて、自分のやり方で仕返しするべきです!
もちろん、仕返しって言っても罪を犯しちゃダメですけどね!
仕返しの方法は、いくらでもある。
いじめた奴等より何倍も幸せになるとか、色々。
━━━━━ヒメさん、君は悪くない……!」
「マオさ……」
“君は悪くない”
この言葉に、姫華の涙は更に溢れてくる。
自分のせいで、安子は死んだ。
でもどこかで“姫華は悪くない”と言われたかった。
真皇にその言葉をもらい、姫華は心にずっとつっかえていた罪が少し取れた気がした。
「ヒメさん、言ってましたよね?
“間違ったら謝る。
そして、次同じ間違いを繰り返さないように、誠実に生きる”って」
「あ、は、はい」
「その言葉、そっくり返します!
ヒメさんは、その罪を背負って、友達に恥じないように誠実に生きていけばいいんですよ!」
真皇の言葉に、姫華は微笑み大きく頷いた。
「ヒメさん、俺もヒメさんの全てを受け入れます!
それでも、俺はヒメさんが大好きです!」
真皇の笑顔が、キラキラ輝いていた。