相思相愛・夫婦の日常~マオさん♡ヒメさん編~
微笑み「ヒメさん!」と呼ぶ。
気づいた姫華は、嬉しそうに笑い駆けてくる。

(可愛い/////)
その姿があまりにも可愛くて、真皇も駆け寄り抱き締め、キスしたい衝動にかられる。
それをなんとか我慢して、微笑んでいた。

「マオさん!ただいま帰りました!」
満面の笑みで見上げ言う。

「はい、ヒメさんお帰りなさい!
遅くまで、お疲れ様でした!」
真皇も、頭をポンポンと撫でて微笑んだ。

指を絡めて手を繋ぎ、二人とも満面の笑みで駅を出た。

「あ、マオさん」
「はい」

「コンビニ寄りたいんですが……」
「わかりました!
マンション横でもいいですか?」

「はい、大丈夫です!」
「でもどうしてですか?
言っててくれたら、買っておいたのに」

「あ、違うんです!
見てください!クーポンが今日までなんです!
ミル実(みるみ)ちゃん飴!
一袋買うと、もう一袋無料でついてくるんですよ!
こんな素晴らしいクーポンを無駄にはできません!」

ミル実ちゃん飴は、ミルク味のなんの変哲もない飴。地味であまり人気もないが、姫華が今一番ハマっている飴だ。

スマホの画面を見せ、微笑み言った姫華。

「ヒメさんは、ほんと可愛いですね!」
「え?そ、そうですか?/////
ありがとうございます/////」

自宅マンション横にある、コンビニに着く。
出入口の前に、不良学生がたむろしていた。
かなりガラが悪く、他の客はビビっている。

しかし真皇と姫華は、至って普通にコンビニに入っていく。

店内から、その不良達を横目で見てフフ…と微笑む真皇。
「ん?マオさん、どうしました?
知り合いの学生さんなんですか?」

「あ、いえ!
俺の学生の時を思い出してつい……」

「マオさんの学生……/////
きっとカッコ良かったんだろうなぁー」

「そんなことないですよ!
こんな容姿なので、いつも絡まれてて……
俺も暴走族に所属してましたし(笑)
ヒメさんこそ、可愛かったんでしょうね!」

「はい!モテモテでしたよ!」
謙遜することなく、満面の笑みで言った姫華。

「………」
思わず、真皇は言葉に詰まってしまう。

「え?え?
ま、マオさん?」
すると今度は姫華が、オドオドし始めた。
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