いじめられ少女が腹黒優等生の一軍男子に溺愛されるまでの青春ラブストーリー【高嶺の君とキズナを紡ぐ】
『篠原くん、ほんとに恋愛とか興味ないのかな?(ο´・д・)?? 篠原くんと仲良くなる前は、女の子キライなのかなって思ってたもん!( ˘•ω•˘ )』
篠原くん、色々苦労してそうだもんねぇ。篠原くんくらい見た目がいいと、少し優しくしただけで勘違いしちゃう子だっているだろうし……。
女の子が嫌になったら男の子もどうだい、篠原くん?
『実は篠原くん・・・なるちゃんの事好きだったりして!(*∩ω∩)キャー』
「いやいや、ないない! それはない!!!」
ちなちゃんの発言にびっくりしすぎて、飛び起きてしまった。
「篠原くんは、優しいだけだと思うよ」送信。
『じゃあ、なるちゃんは篠原くんの事興味ないの?(。•́︿ •̀。) 篠原くんのこと、カッコイイとか思わない?( ´•д•`; )?』
あぁあああもう、分かってない! ちなちゃんは分かってないよ!!
そもそも、篠原くんを「カッコイイ」とか「イケメン」とか、そんなチープな言葉で表現すること自体が間違ってると思うの。そもそも、カッコイイもイケメンも美少年も全然種類違うからね? 篠原くんの、あの、光の中に溶け込みそうな儚い美しさは、「カッコイイ」とか「イケメン」だけで表現できるものではないの。そりゃ、篠原くんの美しさの中には可愛さとカッコよさが成分として絶妙に含まれているから、篠原くんがカッコいいのは間違いないし、一般的な認知度に合わせれば、「カッコイイ」とか「イケメン」で括るしかないときあるよ? でもその枠に収まらない魅力が篠原くんにはあると思いませんか!?
あの、360度どの角度から見ても完全たる造形美。顔は勿論の事、長くきれいに生えそろっていて可憐な睫毛の下にある切れ長の鋭い目。そして鼻筋、上品で控え目な唇。無駄なぜい肉や筋肉のついていない細身のかんじとか、細くて長い指は爪まできれいに整えられていて、そういう細かいところに篠原くんの潔癖さが現れているっていうか。そういう神経質みが現れちゃってるところが、最高に篠原くんなんだよ。全体的にしなやかな印象なのに女々しいところはなくて、所々がちゃんと男の子だなって感じられるところがもう本当に絶妙で、存在がもう奇跡っていうか!
とにかく! そんな奇跡の存在に対して不埒な感情を抱くことがそもそも死罪! 篠原くんは、絶対にわたしじゃない! それこそ解釈違いだ。
「篠原くんには、もっと相応しい人がいるんじゃないかな」送信。
『篠原くん、モテるもんね(●´・△・`)』
そうそう、妄想するにしても絶対にその相手はわたしじゃない。むしろ、自己投影したキャラを推しに押し付けたら、篠原くんが汚れる。キレイな人の隣りには、きれいな人しかいちゃいけないんだよ。
推しに不用意な希望は持たない。わたしはわきまえている類の腐女子です。
ちなちゃんとのLINEを終え、スマホを枕元に置いて、寝ころがったまま天井を見上げる。
「篠原くんとは、ちゃんと友達でいたいんだよなぁ」
篠原くんは、わたしをブスだと言って避けたりしないし、"友達"として接してくれる唯一の男の子の友達だもん。だからこそ、わたしも篠原くんに対して下手な恋愛感情を持って、せっかくの友情を壊したくない。篠原くんと出会えたことは奇跡だし、話せているのだって信じられないほどの奇跡なのに。これ以上を望むなんてありえない。篠原くんだってわたしに好かれても困るだろう。
「ちなちゃんくらい、可愛くて明るくて楽しい子だったら、わたしなんかよりも“篠原くんの友達”に相応しいのかもしれないけどな」
やっぱりわたしは、リアルで恋するより、二次元に生きた方が幸せだなぁ。
篠原くん、色々苦労してそうだもんねぇ。篠原くんくらい見た目がいいと、少し優しくしただけで勘違いしちゃう子だっているだろうし……。
女の子が嫌になったら男の子もどうだい、篠原くん?
『実は篠原くん・・・なるちゃんの事好きだったりして!(*∩ω∩)キャー』
「いやいや、ないない! それはない!!!」
ちなちゃんの発言にびっくりしすぎて、飛び起きてしまった。
「篠原くんは、優しいだけだと思うよ」送信。
『じゃあ、なるちゃんは篠原くんの事興味ないの?(。•́︿ •̀。) 篠原くんのこと、カッコイイとか思わない?( ´•д•`; )?』
あぁあああもう、分かってない! ちなちゃんは分かってないよ!!
そもそも、篠原くんを「カッコイイ」とか「イケメン」とか、そんなチープな言葉で表現すること自体が間違ってると思うの。そもそも、カッコイイもイケメンも美少年も全然種類違うからね? 篠原くんの、あの、光の中に溶け込みそうな儚い美しさは、「カッコイイ」とか「イケメン」だけで表現できるものではないの。そりゃ、篠原くんの美しさの中には可愛さとカッコよさが成分として絶妙に含まれているから、篠原くんがカッコいいのは間違いないし、一般的な認知度に合わせれば、「カッコイイ」とか「イケメン」で括るしかないときあるよ? でもその枠に収まらない魅力が篠原くんにはあると思いませんか!?
あの、360度どの角度から見ても完全たる造形美。顔は勿論の事、長くきれいに生えそろっていて可憐な睫毛の下にある切れ長の鋭い目。そして鼻筋、上品で控え目な唇。無駄なぜい肉や筋肉のついていない細身のかんじとか、細くて長い指は爪まできれいに整えられていて、そういう細かいところに篠原くんの潔癖さが現れているっていうか。そういう神経質みが現れちゃってるところが、最高に篠原くんなんだよ。全体的にしなやかな印象なのに女々しいところはなくて、所々がちゃんと男の子だなって感じられるところがもう本当に絶妙で、存在がもう奇跡っていうか!
とにかく! そんな奇跡の存在に対して不埒な感情を抱くことがそもそも死罪! 篠原くんは、絶対にわたしじゃない! それこそ解釈違いだ。
「篠原くんには、もっと相応しい人がいるんじゃないかな」送信。
『篠原くん、モテるもんね(●´・△・`)』
そうそう、妄想するにしても絶対にその相手はわたしじゃない。むしろ、自己投影したキャラを推しに押し付けたら、篠原くんが汚れる。キレイな人の隣りには、きれいな人しかいちゃいけないんだよ。
推しに不用意な希望は持たない。わたしはわきまえている類の腐女子です。
ちなちゃんとのLINEを終え、スマホを枕元に置いて、寝ころがったまま天井を見上げる。
「篠原くんとは、ちゃんと友達でいたいんだよなぁ」
篠原くんは、わたしをブスだと言って避けたりしないし、"友達"として接してくれる唯一の男の子の友達だもん。だからこそ、わたしも篠原くんに対して下手な恋愛感情を持って、せっかくの友情を壊したくない。篠原くんと出会えたことは奇跡だし、話せているのだって信じられないほどの奇跡なのに。これ以上を望むなんてありえない。篠原くんだってわたしに好かれても困るだろう。
「ちなちゃんくらい、可愛くて明るくて楽しい子だったら、わたしなんかよりも“篠原くんの友達”に相応しいのかもしれないけどな」
やっぱりわたしは、リアルで恋するより、二次元に生きた方が幸せだなぁ。