こんなLOVEありかも★
「お兄ちゃん桃困ってるから、その話は又にして!」


私は智美に背中を押されカラオケレインボーに入る。


もう男の子たち五人と女の子三人は来ていた。



「桃もうみんな来てるみたい急いで!」



今度は腕を掴まれた。



なんだか余裕もなくて、さっき渡された海音さんのメモ用紙をぐっと握っていた。



部屋の中はかなり広い。



もうすでにカップルになって座っている。



加納君と前田君が私たちを見た。



『みんなも今来た所だから、智美も桃ちゃんもこっち来て座って。


智美は前田の隣、桃ちゃんは俺の隣だから。』



智美が嬉しそうに前田君の隣に座る。



私は一瞬どうしょうかと迷ってしまった。



加納君が私の手を引っ張り、『桃ちゃんはここ。』



強制的に座らされた。



私は智美を見たが、智美は前田君と楽しそうに話している。



加納君が、『桃ちゃん合コン初めてなんだってね。


俺桃ちゃんと仲良くなりたくて智美に頼んだんだ。


智美とは中学の時から一緒で、何でもはなせる奴なんだよ。』



私は中学の時は智美とそんなに仲良くなかった。






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