あの星空を忘れない。
ふと、黒羽ちゃんを見ると私と同じように切った果物を食べていた。

あれ?黒羽ちゃんってお菓子好きじゃなかったっけ?

昔一緒に遊んだ時、黒羽ちゃんが

『このお菓子!私すっごく大好きなんだ!』

毎日のご飯これでいいのに、って言ってたくらいなの。

そのお菓子ならあのカゴの中にたくさん入ってるからこの時間なら別に食べても、なにも怒られないと思うけど…


「ん?どうかした?」

私はいつのまにかじっと見てたみたいで、黒羽ちゃんが不思議そうに言ってきた。

「え、あ、ううん。なんでもない。」

「そう?もしかして果物おかわりいる?」

おかわり!

「え!いいの?!」

「いいよ!じゃあ持ってくるから。でも少なめね。」

少なめかぁ、でもおかわりできるだけ嬉しいな。

「ありがとう!」

「どういたしまして〜!」

そういうと黒羽ちゃんは私が持ってたお皿を持ってキッチンの方に向かって行った。


私はその背中を見ながら、


黒羽ちゃん…大丈夫かな
と不思議と不安で気持ちがぐちゃぐちゃになっていた。
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