生贄教室
☆☆☆
「雄太ありがとう。雄太のおかげで私すごく楽しかったんだよ」
時刻はもうすぐ夜中の1時になる。
化け物の破壊衝動は加速していて、体育館はすでに半壊状態だ。
このままではいつ校舎が標的になるかわからない。
「本当にありがとう。大好きだよ」
笑顔でそう伝えて、雄太から手を離した。
泣きたい気持ちを押し殺して自分の足でベランダへ向かう。
これでいい。
私は間違ったことなんてしてない。
後悔だってない。
ドアノブを掴んでゆっくりと回す。
化け物はすでにこちらを見据えていた。
ベランダへ出たら、すぐに手が伸びてきて捕まえられるだろう。
ドアを開けて外に一歩踏み出しだその手が掴まれて、教室内に引き戻されていた。
突然のことで尻もちをついている間に雄太がベランダに飛び出していたのだ。
「え……」
呆然として雄太の姿を見つめる。
雄太は窓の向こうで微笑んで手を振った。
「雄太ありがとう。雄太のおかげで私すごく楽しかったんだよ」
時刻はもうすぐ夜中の1時になる。
化け物の破壊衝動は加速していて、体育館はすでに半壊状態だ。
このままではいつ校舎が標的になるかわからない。
「本当にありがとう。大好きだよ」
笑顔でそう伝えて、雄太から手を離した。
泣きたい気持ちを押し殺して自分の足でベランダへ向かう。
これでいい。
私は間違ったことなんてしてない。
後悔だってない。
ドアノブを掴んでゆっくりと回す。
化け物はすでにこちらを見据えていた。
ベランダへ出たら、すぐに手が伸びてきて捕まえられるだろう。
ドアを開けて外に一歩踏み出しだその手が掴まれて、教室内に引き戻されていた。
突然のことで尻もちをついている間に雄太がベランダに飛び出していたのだ。
「え……」
呆然として雄太の姿を見つめる。
雄太は窓の向こうで微笑んで手を振った。