生贄教室
腕力によってすでに息絶えている雄太の体が口の中へ吸い込まれるのを見て郁はその場に力なく座り込む。
「嘘だ……こんなの嘘だよ!」

だってあみだくじで当たりを引いたのは私だった。
私が1時の生贄になるはずだったのに!

「こんなのひどいよぉ!!!」
郁は大きな声で泣き声をあげ、うずくまって両手で顔を覆ったのだった。
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