悪女の汚名返上いたします!~悪役聖女として追放されたのに、私を嫌っていたはずの騎士がなぜか甘々に…⁉~
「いい顔するねぇ、その怯えた表情たまんねぇなぁ」
「こんな可愛いお嬢ちゃんを嬲り殺せだなんて、ポールさんもワルだねぇ~! まっ、俺たちが言えたことじゃねぇけど!!」
「違いねぇ!」
なにが面白いのか、男たちがゲラゲラ笑い出す。
その野太い笑い声を聞きながら、ベアトリスは思わず「ポール……?」と呟いた。
男のひとりが「あぁ?」とこちらに視線を向ける。
あまりの恐ろしさに頭が真っ白になりそうだが、ベアトリスは勇気を振り絞って震える声で問いかけた。
「ポール、って…………近衛騎士の、ポール? 彼は貴方たちの仲間なの……?」
男たちは一瞬険しい顔をしたものの、ベアトリスを無力な小娘だと侮ったのだろう、ヘラヘラ笑いながらしゃべり出す。
「冥途の土産に教えてやるよ。ポールさんは裕福な商家の息子で、俺たち暗殺傭兵団のお得意様なんだ」
「あの人に頼まれれば、俺たちはなーんでもやるさ。毒虫を調達したり、侍女を殺して遺書を偽造したり、護送中だったお前の親父さんを魔物の出る谷に突き落としたりなぁ」
「こんな可愛いお嬢ちゃんを嬲り殺せだなんて、ポールさんもワルだねぇ~! まっ、俺たちが言えたことじゃねぇけど!!」
「違いねぇ!」
なにが面白いのか、男たちがゲラゲラ笑い出す。
その野太い笑い声を聞きながら、ベアトリスは思わず「ポール……?」と呟いた。
男のひとりが「あぁ?」とこちらに視線を向ける。
あまりの恐ろしさに頭が真っ白になりそうだが、ベアトリスは勇気を振り絞って震える声で問いかけた。
「ポール、って…………近衛騎士の、ポール? 彼は貴方たちの仲間なの……?」
男たちは一瞬険しい顔をしたものの、ベアトリスを無力な小娘だと侮ったのだろう、ヘラヘラ笑いながらしゃべり出す。
「冥途の土産に教えてやるよ。ポールさんは裕福な商家の息子で、俺たち暗殺傭兵団のお得意様なんだ」
「あの人に頼まれれば、俺たちはなーんでもやるさ。毒虫を調達したり、侍女を殺して遺書を偽造したり、護送中だったお前の親父さんを魔物の出る谷に突き落としたりなぁ」