悪女の汚名返上いたします!~悪役聖女として追放されたのに、私を嫌っていたはずの騎士がなぜか甘々に…⁉~
「あの……セレーナ様……」
せっかく愉悦に浸っているというのに、声をかけられ興が削がれたセレーナは、不機嫌な顔で振り返った。
「なぁに、ポール」
「それが、いつもなら傭兵団から任務完了の知らせが来るのですが、実はまだ届いておらず……」
「ふぅん、そうなの。で?」
「さらに、ユーリス副団長の姿も見当たらず……」
「なによそれ! じゃあ、計画は失敗したってこと!?」
「お、おそらく……」
「ありえない。はぁ、もうほんとに使えない! つくづくお前は役に立たない駄犬ね!」
セレーナは右手を大きく振りかぶると、容赦なくポールの頬を打った。
「ああっ……!」
ポールがなんとも憐れな声をあげて、頬を押さえながら床にうずくまる。
その身体をヒールの踵でグイグイ踏みつけてやると、彼は「あぁっ! セレーナさまぁ……!」と恍惚として身悶えた。
(げっ、本当に気色悪い男! フェルナンと結婚できたら、こんな変態とは早々に縁を切りましょう)
せっかく愉悦に浸っているというのに、声をかけられ興が削がれたセレーナは、不機嫌な顔で振り返った。
「なぁに、ポール」
「それが、いつもなら傭兵団から任務完了の知らせが来るのですが、実はまだ届いておらず……」
「ふぅん、そうなの。で?」
「さらに、ユーリス副団長の姿も見当たらず……」
「なによそれ! じゃあ、計画は失敗したってこと!?」
「お、おそらく……」
「ありえない。はぁ、もうほんとに使えない! つくづくお前は役に立たない駄犬ね!」
セレーナは右手を大きく振りかぶると、容赦なくポールの頬を打った。
「ああっ……!」
ポールがなんとも憐れな声をあげて、頬を押さえながら床にうずくまる。
その身体をヒールの踵でグイグイ踏みつけてやると、彼は「あぁっ! セレーナさまぁ……!」と恍惚として身悶えた。
(げっ、本当に気色悪い男! フェルナンと結婚できたら、こんな変態とは早々に縁を切りましょう)