悪女の汚名返上いたします!~悪役聖女として追放されたのに、私を嫌っていたはずの騎士がなぜか甘々に…⁉~
「今回の事件の発端は、騎士ポールがワインボトルでセレーナを殴り、それを私がやったとフェルナン殿下に証言したことから始まりました」
「罪を着せられたということだな。話を続けて」
「はい。その後、私はドクロの刺青を入れた暗殺傭兵に襲われました。彼らの会話から、殺害を指示したのはポール。そしてそのポールが、セレーナを崇拝している事が分かりました」
ベアトリスは見聞きしたことを余すところなく、ルーカスとユーリスに語って聞かせた。
「そうだったのか……大変な思いをしたのに、問いただすような聞き方をして申し訳なかったね」
「いえ、ルーカス様は領民を守るお立場、慎重になるのは当然のことです。私を匿うことでブレア家にご迷惑をおかけしてはいけないと思っています。もしも、そんな気配がありましたら、すぐにお暇いたします」
「ベアトリス嬢の気持ちは良く分かった、ありがとう。だが、我が家は簡単にやられたりしないから安心してくれ。──それに、お前だって無策で彼女をここに連れてきた訳じゃないだろう?」
そう言って、ルーカスは弟に視線を向けて問いかけた。
ユーリスは「もちろん」と深く頷く。
「罪を着せられたということだな。話を続けて」
「はい。その後、私はドクロの刺青を入れた暗殺傭兵に襲われました。彼らの会話から、殺害を指示したのはポール。そしてそのポールが、セレーナを崇拝している事が分かりました」
ベアトリスは見聞きしたことを余すところなく、ルーカスとユーリスに語って聞かせた。
「そうだったのか……大変な思いをしたのに、問いただすような聞き方をして申し訳なかったね」
「いえ、ルーカス様は領民を守るお立場、慎重になるのは当然のことです。私を匿うことでブレア家にご迷惑をおかけしてはいけないと思っています。もしも、そんな気配がありましたら、すぐにお暇いたします」
「ベアトリス嬢の気持ちは良く分かった、ありがとう。だが、我が家は簡単にやられたりしないから安心してくれ。──それに、お前だって無策で彼女をここに連れてきた訳じゃないだろう?」
そう言って、ルーカスは弟に視線を向けて問いかけた。
ユーリスは「もちろん」と深く頷く。