悪女の汚名返上いたします!~悪役聖女として追放されたのに、私を嫌っていたはずの騎士がなぜか甘々に…⁉~
「ふたつ目、私と父が処罰された呪具事件について、公平な裁判と再調査の機会をください」
「……分かった。司法部に掛け合ってみよう」
「三つ目は任務遂行後に、改めてご提示させていただきます」
フェルナンが眉間にしわを寄せ「は? なぜ今言わないのだ」と不審がる。
三つ目の要求は、ベアトリスの無実を晴らす決定打になるものだ。
自分を陥れた真犯人が分からない状況で迂闊に話せば、こちらが不利になる。
ベアトリスはあえて年相応の無邪気な笑顔を浮かべた。
「最初からすべて話してしまっては、面白くないでしょう? 三つ目は、任務達成の時までシークレット! ちょっとした遊び心ですわ、殿下♡」
「はぁ? 遊び心だと? まったく、なにをふざけたことを……だがまぁ、いいだろう」
「では、いま申し上げた契約内容を立会人のもと、念書にしたためてくださいませ。身体を張ったのに、完遂後に反故にされてはたまりませんもの」
フェルナンが手を上げると、背後に控えていた腹心の文官が手早く契約書をしたためてゆく。
「……分かった。司法部に掛け合ってみよう」
「三つ目は任務遂行後に、改めてご提示させていただきます」
フェルナンが眉間にしわを寄せ「は? なぜ今言わないのだ」と不審がる。
三つ目の要求は、ベアトリスの無実を晴らす決定打になるものだ。
自分を陥れた真犯人が分からない状況で迂闊に話せば、こちらが不利になる。
ベアトリスはあえて年相応の無邪気な笑顔を浮かべた。
「最初からすべて話してしまっては、面白くないでしょう? 三つ目は、任務達成の時までシークレット! ちょっとした遊び心ですわ、殿下♡」
「はぁ? 遊び心だと? まったく、なにをふざけたことを……だがまぁ、いいだろう」
「では、いま申し上げた契約内容を立会人のもと、念書にしたためてくださいませ。身体を張ったのに、完遂後に反故にされてはたまりませんもの」
フェルナンが手を上げると、背後に控えていた腹心の文官が手早く契約書をしたためてゆく。