エリート外交官はワケあり妻を執愛で満たし尽くす
 ド忘れして同じ内容を質問しても、丁寧に、そして根気よく教えてくれる。

 まだ習い始めてひと月も経っていないのに、めきめき上達しているのは間違いなく先生のおかげだろう。

 その後も北斗とのなれそめをきっかけに会話を広げ、楽しく雑談していたら、あっという間に終了の時間がやってきた。

「じゃあ今日はこれでおしまい! 前回来た時よりも発音にためらいがなくなりましたね。アクセントの位置もばっちりです!」

「ありがとうございました。早くもっと滑らかに話せるようになりたいです」

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