エリート外交官はワケあり妻を執愛で満たし尽くす
 北斗がスーツのジャケットを脱ぎ、ネクタイを緩めながらソファにもたれる。

「ハロウィンパーティー? お菓子を配るような、アレ?」

「そこまで子ども向けじゃない。仮装もしないしな」

 手招きされて隣に座ると、甘えるように擦り寄られる。

 どうやらかなりお酒を飲んだらしく、シャツ越しでも身体が熱い。

「どうせ参加するなら仮装ありがよかった」

「そんな趣味があったなんて知らなかったよ」

 北斗ならどんな仮装が似合うだろう?

 背が高いから吸血鬼の仮装はかっこいいかもしれない。

 いっそシーツをかぶってお化けになりきってもらうのもおもしろそうだ。

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