『絶食男子、解禁』
*
「やっぱり、貰うと嬉しいもん?」
「……うん」
他のゲストが帰った後。
つぐみは篠田からブーケを貰った。
綺麗にケースに入れられていて、部屋に飾れるようだ。
しかも、提携の生花店の連絡先が書かれているメモを渡され、そこにブーケを持ち込むと永久保存できる状態にして貰えるという。
頂き物のブーケを保存したいと思う人は少ないかもしれないからと、あえて選択制にしれくれたらしい。
花嫁から幸せのおすそ分け。
それがやはり一番嬉しいらしい。
帰宅した俺らは入浴を済ませ、リビングでまったりと寛ぐ。
篠田から貰ったブーケは、リビングの一角にある棚に飾られた。
「明日の朝ご飯、何にしようか」
「さっき帰って来たばかりなのに、もう朝ご飯の心配?」
「だって、ご飯食べるならセットしとかないとならないから」
「いいよ、ある物で。ハムエッグくらいなら俺でも作れるし、たまには朝寝坊してくれるくらいが可愛いぞ」
「えっ、私いつも可愛くないってこと?」
「いや、そうじゃなくて。……なんつーか、甘えてくれた方が俺好みってこと」
「っ……」
『なぁんだ』とホッと胸を撫で下ろすつぐみ。
こういう些細なことでも可愛いと思ってしまうのは、俺がベタ惚れだからだろう。
「トイレットペーパーは何気にダブルだけど、シングルの方がいい?」
「いや、俺もダブル派」
「じゃあ、“あんぱん”はこしあん派?つぶあん派?」
「あんこ自体、あんまり食べない」
「お味噌汁は具沢山?シンプル派?」
「どっちでも」
何をいきなり言い出すのかと思えば、あいつらの影響らしい。
どーでもいいような質問が次々と投げかけられる。
「俺も聞いていい?」
「もちろん」
「やっぱり、貰うと嬉しいもん?」
「……うん」
他のゲストが帰った後。
つぐみは篠田からブーケを貰った。
綺麗にケースに入れられていて、部屋に飾れるようだ。
しかも、提携の生花店の連絡先が書かれているメモを渡され、そこにブーケを持ち込むと永久保存できる状態にして貰えるという。
頂き物のブーケを保存したいと思う人は少ないかもしれないからと、あえて選択制にしれくれたらしい。
花嫁から幸せのおすそ分け。
それがやはり一番嬉しいらしい。
帰宅した俺らは入浴を済ませ、リビングでまったりと寛ぐ。
篠田から貰ったブーケは、リビングの一角にある棚に飾られた。
「明日の朝ご飯、何にしようか」
「さっき帰って来たばかりなのに、もう朝ご飯の心配?」
「だって、ご飯食べるならセットしとかないとならないから」
「いいよ、ある物で。ハムエッグくらいなら俺でも作れるし、たまには朝寝坊してくれるくらいが可愛いぞ」
「えっ、私いつも可愛くないってこと?」
「いや、そうじゃなくて。……なんつーか、甘えてくれた方が俺好みってこと」
「っ……」
『なぁんだ』とホッと胸を撫で下ろすつぐみ。
こういう些細なことでも可愛いと思ってしまうのは、俺がベタ惚れだからだろう。
「トイレットペーパーは何気にダブルだけど、シングルの方がいい?」
「いや、俺もダブル派」
「じゃあ、“あんぱん”はこしあん派?つぶあん派?」
「あんこ自体、あんまり食べない」
「お味噌汁は具沢山?シンプル派?」
「どっちでも」
何をいきなり言い出すのかと思えば、あいつらの影響らしい。
どーでもいいような質問が次々と投げかけられる。
「俺も聞いていい?」
「もちろん」