『絶食男子、解禁』
*
「リアル感、やべぇ」
シャワーを浴びながら、心の声が漏れ出す。
『おかえり』だとか『シャワー浴びて来る?』だなんて、彼女か奥さんが言うセリフだって。
いや、彼女なんだけど。
それは建前上の彼女であって、きっと鮎川は俺のことを『男』として意識していない。
だけど、二人で食事することも、俺の家に来ることも、自宅に俺を泊めることも嫌がってないから。
正直このまま、心地良い関係を継続していくのもアリかな?とか思わなくもない。
元彼のことがあって、男を寄せ付けなかった彼女が、俺だけは不可侵区域に入る許可を貰ってる気がして。
けれど、この関係のままだとこれ以上には進めない。
俺は鮎川を一人の女性として見始めてる。
隙あらばキスしたいし、あんな風に可愛く笑いかけられたらハグだってしたい。
俺、不毛すぎねーか?
やっと過去の呪縛から一歩踏み出せたと思ったのに。
既に詰んでる感すらある。
鮎川はもう、恋愛することを自体を放棄してしまったんだろうか。
俺がどんなに頑張っても、『男』として見てもらえないだろうか。
ガキ相手に嫉妬するとか、マジでかっこ悪いけど。
だけど、胸やおしりを触られても何とも思わないほど、『女』のシャッターを締めきってるとか。
あー、考えただけで腹が立つ。
抱きしめた時の感触からして、胸は絶対触り心地いいはずなんだよな。
「辰希ぃ~~っ、次会ったら、ぜってぇシメるッ!くっそ~っ、俺もガキになりてぇー」
「リアル感、やべぇ」
シャワーを浴びながら、心の声が漏れ出す。
『おかえり』だとか『シャワー浴びて来る?』だなんて、彼女か奥さんが言うセリフだって。
いや、彼女なんだけど。
それは建前上の彼女であって、きっと鮎川は俺のことを『男』として意識していない。
だけど、二人で食事することも、俺の家に来ることも、自宅に俺を泊めることも嫌がってないから。
正直このまま、心地良い関係を継続していくのもアリかな?とか思わなくもない。
元彼のことがあって、男を寄せ付けなかった彼女が、俺だけは不可侵区域に入る許可を貰ってる気がして。
けれど、この関係のままだとこれ以上には進めない。
俺は鮎川を一人の女性として見始めてる。
隙あらばキスしたいし、あんな風に可愛く笑いかけられたらハグだってしたい。
俺、不毛すぎねーか?
やっと過去の呪縛から一歩踏み出せたと思ったのに。
既に詰んでる感すらある。
鮎川はもう、恋愛することを自体を放棄してしまったんだろうか。
俺がどんなに頑張っても、『男』として見てもらえないだろうか。
ガキ相手に嫉妬するとか、マジでかっこ悪いけど。
だけど、胸やおしりを触られても何とも思わないほど、『女』のシャッターを締めきってるとか。
あー、考えただけで腹が立つ。
抱きしめた時の感触からして、胸は絶対触り心地いいはずなんだよな。
「辰希ぃ~~っ、次会ったら、ぜってぇシメるッ!くっそ~っ、俺もガキになりてぇー」