いつも側に…
"3-A"

それが私達のクラス。


若葉と話していると、本当に純ちゃんが入って来た。

嬉しくて、ついつい目で追い掛けてしまう。

だけど、純ちゃんの隣には中村君の姿があった。


「そうそう、中村も一緒だったんだ。」


若葉が耳打ちしてくる。



そっか、中村君も同じクラスか。

いつまでも去年の事を気にするのもおかしいかもしれない。けれどなんだか、複雑な気分だった。



「お、明日香。一年宜しくな。」


私を見つけた純ちゃんが声をかけてきた。

その横で、中村君はにっこり笑ってくれたんだ。

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