いつも側に…
「あぁ〜、私は先輩と修学旅行に行きたかった〜…。」

ため息と同時に机に顔を伏せる若葉。


そうだよね、去年と違って大好きな先輩になかなか会えないみたいだし。


きっと寂しいんだろうな。

「若葉、元気出して?先輩に沢山お土産買ってきてあげよ?」


私はなんだか気の毒になって、若葉の頭を撫でながら話しかけた。



「とにかくさ、決めようぜ?」


そんな私達を呆れ顔で見ながら純ちゃんが呟いた。


「そうそう、無理な事ばっか言わない!先輩は佐野に惚れ込んでたから、毎日会えなくたって全然大丈夫だって!」


中村君、若葉の事励ましてくれてるんだ。

優しいんだね。


思わず感心してしまった。


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