いつも側に…
「どうしたの?」


若葉はまだ俯いている。

私は悪い事を言ってしまったのか気になって、若葉の顔を覗き込んだ。



「昨日ね、先輩とケンカしちゃったの…。」


「どうして?」


明らかに元気が無くなってしまった若葉は、遂には涙ぐんでしまった。


「だって…。」


それだけ言うと、グズグズし始める。


「ちょっ!…若葉泣かないで。」



慌てた私は、とりあえず目についたベンチに若葉を座らせた。


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