いつも側に…
「久しぶりのデートだったんだよ?なのに、先輩の携帯に、高校の同級生だっていう女から電話がかかってきて……。ずっと話してるの。」


「ずっとって?」


「30分位。」


「え?そんなに?若葉が一緒にいたのに!?」


「うん。始めは、ファーストフードに入ったばっかだったから、一人でもくもくと食べて待ってたんだけど…。全然終わる気がしなくて、なんだか頭にきて帰って来ちゃったの。」



「なんにも言わないで?でも、先輩から連絡あったんでしょ?」


すると、若葉はやっと顔をあげて私を見た。



「あったけど、私は無視しちゃったから。…だって頭にきてたし。だから……。」


そして、また泣きそうになる。



「そうだよね、久しぶりのデートなのにそんなの嫌だよね?私も分かる気がするよ。……デートってした事ないけど。」


そう言うと、少し笑ってくれた。

「明日香のばか。」

って言われたけど。




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