いつも側に…
「帰ろう若葉。」

「え?まだお昼食べてないよ?」


不思議そうな顔をする若葉。


「うん。だけど、時間が経っちゃうと、仲直りってしづらくなるでしょ?だから今から先輩に連絡して、ちゃんと話してきた方がいいよ。」

「だけど・・・・・・お腹空いたし・・・・・」

小さな声で反論する若葉は俯いて携帯を眺めていた。


「若葉、ごはん一食食べなくても大丈夫だけど、先輩とケンカしたままじゃ嫌でしょ?今すぐ携帯の着信とメール確認して自分から連絡してあげな。きっと先輩は、若葉に謝りたいんだと思うよ?」


私を見て困った顔をしていた若葉。

だけど、少し悩んでから「うん。」と呟いて携帯のメールをチェックしだした。





「たくさん、メールきてる。」

「ごめんね。って何回も謝ってる・・・・・。」

「今日、会いたいって・・・・・。」

読みながら私に説明をする若葉の顔が、どんどん明るくなって、いつもよりももっとかわいく見えた。


「行こっか?」

そう話しかけると満面の笑みを浮かべて頷く。

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