いつも側に…
「探したいんでしょ?」

「……うん。」


私は周りに聞こえない様に小声で返事をした。


たまたま、純ちゃんは違うグループの席に遊びに行ってていなかった。

でも、斜め前には中村君が座ってる。

だから、なんとなく…。

聞かれたらまずいよね?

自意識過剰かもしれないけど…。



「明日香?」


私の気持ちなんて知らない若葉は不思議そうな顔で私を見てくる。

だけど、この場でこれ以上話を続ける訳にはいかないし。

若葉、分かってよ…。



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